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神聖あーるPG - 社会人のデジタル生活

日曜プログラマになろうかなーと思った30代理系社会人の、キャリアアップや趣味(特にデジタル情報)の記録。らーめんとビールが好き。

発達障害に気づかない大人たち

■内容
昨今問題になっているニートやひきこもり、たとえ社会に出ても成果があげられない人は、能力の高低が原因ではなく、”発達障害”である可能性があります。
 
●”発達障害”には大きくわけて3種類あります。
・不注意
  会議中話を聞けない、忘れやすい、見落としが多い、集中が持続しない、日々の計画を実施できない
・多動性
  落ち着かない、貧乏ゆすりなどしてじっとできない、一方的にしゃべり続ける
・衝動性
  キレやすい、思いつきで行動する、KY発言をする、ギャンブルにはまる、不倫や浮気が多い、DVが多い
ここでいう発達障害は、以下の症状の総称です。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)、広汎性発達障害(PDD、自閉症アスペルガー症候群(AS)を含む)、学習障害(LD)
 
●なぜこれらが社会人になって露見するか
PDD、特にASはコミュニケーションスキルが低いだけで、IQは非常に高いことが多いからです。学生まではIQを基準に評価されることが多いため、ASの人は高い評価を受け、社会に出てから苦労するケースが多いのです。
ASとは、コミュニケーション下手のことです。自分から友達を作ろうとせず、空気を読んだり会話の裏を読むのが苦手です。一方、過剰にこだわりを発揮します。手先は不器用、五感が鋭敏です。
 
発達障害者が仕事をうまくやる工夫
不注意
  →メモを取る、前日から用意する、アラームを用意する、定型業務の手順書を作成する、話を聞くときはメモを取る
衝動性
  →良い表現をまとめておきそれを使う、会話や社会のマナーを覚える、相手を批判しない、会議中は自分から発言しない、相手が怒ったらひたすら謝る
その他
  →知覚過敏には、マスクやヘッドフォン等で対応。
 
●自分の対処方法
まず、自分が発達障害であることを認めるのが重要です。精神科の診療を受ければ、診断や処方してもらえます。会社にカミングアウトしても、上手くいかないことが多いです。
発達障害があって問題ない、むしろそれを活かせる職場があるならば、部署異動を申請するのも良いです。
 
発達障害な部下への対処法
他者から「発達障害では?」と決め付け、レッテルを貼るのは避け、悩み相談から通院を勧めるのが良いでしょう。
ドキュメントを作成し、表現は定量的、具体的にすると良いです。また、成果も定量的に行えると良いでしょう。
指示も具体的、明示的に行いつつ、命令口調ではなく「〜〜してはどう?」というような穏やかな表現をすると良いです。
 
発達障害な上司への対処法
感情的な口論
  →終了するのを待つ。
付和雷同、意見がすぐ変わる
  →記録を残しておく
 
●その他の傾向
・就業に対するイメージがし辛く、制服、給与、(オタク的)趣味等でのみ職業を選択しがち。また、自身にスキルが乏しいのに高いスキルが必要な業種を選びがち。
・他者を助ける業務につきたがる傾向がある。これは日常的に自己肯定感が少なく、他者に認められたいという意識が強いため。だが、コミュニケーションスキルが低いため、他者と円滑にコミュニケーションできず、負のスパイラルに落ちがち。
 
●なぜ発生するのか
・遺伝、乳児期の感染症、母体の重金属などの汚染、喫煙、飲酒
・低年齢期のコミュニケーション不足
・低年齢期に発見しづらく、対処が遅くなる。(うつ等に紛れて気づかれないか、IQが高いため目立たない)
 
●改善方法
・教育、指導、心理療法、薬物投与、自助会

■所感
とても大胆な切り口の本でした。文中で例示された傾向が自分や周りの人にある場合、発達障害である可能性は十分にあるようです。しかし、”仕事ができない=障害”という短絡的な結びつきにもつながり、しかも”障害だからしょうがない”という諦めにもつながってしまう、危険な内容です。単にスキル不足である場合を考え教育を続けていくべきか、障害者であると認識し、できる範囲の業務を任せたり、部署異動を勧めたりしたほうががいいのか、悩ましいところです。

発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237)

発達障害に気づかない大人たち<職場編>(祥伝社新書237)

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