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神聖あーるPG - 社会人のデジタル生活

日曜プログラマになろうかなーと思った30代理系社会人の、キャリアアップや趣味(特にデジタル情報)の記録。らーめんとビールが好き。

話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

book

オススメ度:★★★★★



聞き上手とか話し上手とか言う話ではなく、社会生活の中で発生する”難しい会話”に対し両者が納得する結論を導き出すためのコツが書かれた本です。内容紹介に本の概要がそのまま書いてあるのですが、例えば以下のような会話は両者とも話しづらかったり、感情が先にたって冷静な話し合いが出来なかったりします。


・悪い人事評価のフィードバックをする
・上司からの仕事の依頼を断る
・義理の親と育児の方針について話をする
・浮気をした配偶者との関係を修復する


そんなときに両者の齟齬が出る点は大きく分けて3つあります。

(1)何があったかをめぐる会話

(2)感情をめぐる会話

(3)アイデンティティをめぐる会話



「(1)何があったかをめぐる会話」は、お互いの認識がぶつかり合い、主に犯人探しになってしまいます。まず悪い(=犯人)と指摘されたほうは、防御本能によってそれを否定します。結果、泥仕合となってしまいます。

この改善のポイントの1つは「みんなが加担している」こと。つまり結果を導いたのは両者あるいは第三者との兼ね合いであり、発端をどちらかが作ったとしても、それを黙認したり許した相手にも非はあるということです。

次に、「自分の認識が正しいと決め付けること」。真実は1つだったとしても、それを知覚する時点で主観が入っていることは否定できません。それが複数そんざいすれば、認識が違うことは当然です。重要なのはどちらが正しいかではなく、両者がそう思っていることが共有されていないことです。つまり、相手を犯人とするような発言を避け、まずお互いの認識を共有することが必要となります。



「(2)感情をめぐる会話」は、言葉の裏の感情が大事だということです。理性的な人間として勘定を避けようとする傾向がありますが、言い争いの原因は感情であることが多いです。

よくある「仕事と私、どっちが大事?」というのは、どっちが大事なのか回答を聞きたいわけではなく、「私はないがしろにされて寂しい」と訴えたいのです。「あなたはいつもゲームばっかりして!」というのも同じ。”いつも”という現実的にありえない決め付けがあるのは特に特徴的です。



「(3)アイデンティティをめぐる会話」は、自分が悪人になるような行動を避けたい気持ちとの葛藤です。部下に給料を下げる通達をする場合、その部下は不幸になります。

人を不幸にするというのは自分が悪人であるかのように感じてしまうのです。

これを避けるには「人は100%良いことばかりするわけじゃない」「自分の行動が、将来的に見て悪いことかは誰も決めれない」という理解で自責の念を避けるのが良いです。



各ポイントの事例は豊富で、かつみんな体験したり想定されるようなものです。アメリカンですけれど。

自分は理系で「いつもゲームばっかりしてるの!?」と言われたら「いや、食事や睡眠のときはしてませんけど」なんて反論したい性分でした。しかし本書のようにわかりやすく「そういうことじゃないんだよ、感情を伝えたいんだよ」と言われ、目からうろこが落ちたような気分で受け入れることが出来ました。

現在amazonで5件しかレビューが無いような本ですが、これは沢山の人に読んで欲しいです。

話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

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