あーるPG - 社会人のデジタル生活

日曜プログラマになろうかなーと思った30代理系社会人の、キャリアアップや趣味(特にデジタル情報)の記録。らーめんとビールが好き。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

オススメ度:★★★★☆

有名技術情報サイト「Wired」の編集長の著書です。
昔はアイデアがあってもそれを製品までもっていくのは難しく、試作後に高い費用で特許を取り、メーカーに売り込みに行ってやっと製品化するか、というかなりハードルの高いものでした。しかし、現在は非常にハードルが低くなっています。

3Dプリンタ
CADソフトさえあれば、データ(bit)から物(Atom)を容易に作ることができます。オンラインでオーダーすることも可能です。
CADソフトさえもフリーで使うこともできます。
オープンソース
ハードウェア制御ソフトはオープンソースでかなり公開されています。
それらを組み合わせたり改造したものを公開すると、さらに改良や修正をしてくれる有志が存在します。
クラウドファンディング
いわゆるKickStarterです。作ったものを発表することで、容易に資本を得ることができます。名目上は投資ですが、製品の前払いというイメージが正しいです。
熱意のあるユーザーから意見を得ることもできます。

大量生産にはやはりメーカーが金型を作るのが向いています。が、キックスターターなどは小規模なニーズを的確にキャッチし、欲しい人に欲しいものが届く、という良い流れを作れます。アイデアさえあれば一攫千金できるし、逆にアイデアが無ければ大企業でも辛い戦いになるかもしれません。

日本のニュースでも取り上げられていましたが、いまいちピンと来ていませんでした。きちんとパイプラインが提示されれば、なるほどと思いますね。日本でも有名なOculusRiftやHerokuなど、KickStarterで成功した事例は複数あります。(失敗もありますが。)Facebookに20億ドルで売れる会社に成長すると良いですね(笑)


MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる